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ファインクラフト運動への期待
〜レベラション2019報告 vol.8
ファインクラフトが導く3つの効果

 「工芸事業者によるアート運動」であるファインクラフト運動は、日本の工芸事業者に期待と新たな可能性をもたらそうとしている。今回、これらを「工芸事業者がファインクラフトに取り組むことで期待できる効果」としてまとめてみた。期待できる効果は3つある。「新規市場開拓効果」「ブランディング効果」「小規模事業対応効果」である。

 新規市場開拓効果で言う新規市場とは、工芸事業者がこれまでに開拓してきた工芸市場ではなく、巨大マーケットであるアート市場や、ファインクラフト運動が形成しようとしているファインクラフト市場を指す。

 ファインクラフト市場は、アート市場に近く、少量生産あるいは1点制作の作品が高額で取引される工芸市場のことを指している。新規市場開拓には困難も伴うだろうが、価格弾力性が低い市場なので、価格競争に陥る可能性が低く、価格決定権も事業者側で確保し得る。

 ブランディング効果とは、ファインクラフト運動で事業者の作品が高く評価されるに伴い、事業者の企業ブランドや既存の商品ブランドの価値も底上げされ、事業全体を優位に導く効果を言う。ファインクラフトの作品を頂点に置き、既存の商品をその下に置くピラミッド型のブランディング戦略も可能だろう。こうしたブランディング効果自体には、前例がある。
 
 人間国宝が経営する工芸事業所の多くは、人間国宝自身が制作する作品ラインと、工房の職人がある程度の量産に当たる商品ラインを持っている。作品ラインへの高い評価が、商品ラインの価値も上げ、優位な価格設定と取り引きを可能にしている。
 
 小規模事業対応効果とは、工芸事業者の事業規模が小さくても、低いリスクでファインクラフトに取り組める効果を指している。少量生産もしくは1点制作から始めることができるファインクラフトには、追加の設備投資がほとんど必要ない。また、2年に1回開催されるレベラションでの発表を基本にすれば、新作の制作に2年弱をかけることができる。事業所のやりくりで、既存事業とファインクラフトとの両立は可能である。

 以上が、「工芸事業者がファインクラフトに取り組むことで期待できる効果」である。このように期待できる効果があるから、意と匠研究所は、日本の工芸事業者や彼らを取り巻く支援者やクリエーターに、レベラション2019報告をお届けしている。この報告は、もう少し続く。(下川一哉・デザインプロデューサー、ジャーナリスト、株式会社 意と匠研究所代表)
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1 week ago  ·  

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ファインクラフトが開く新市場と新機軸
〜レベラション2019報告 vol.7

ポップでグロテスクな南国の果物!?

 まるで南国の果物を思わせる「花⇄果実」シリーズと、壁掛けの丸い物体「ボタニカルファイヤーワークス」シリーズ。セラミックアーティストの栗原香織がレベラションで発表した2つのシリーズ作品は、いずれもカラフルで、ポップで、かわいらしい印象を受けるが、よく見るとグロテスクにも映る。なぜならどの表皮もさまざまな模様の生々しい突起物に覆われていて、異様な存在感を放っているからだ。それだけ非常に手の込んだ作品であることもうかがえる。さらに果物からは芽がニョキニョキと生え出て、その先に蕾や新たな実を付けようとしている。人間には抑えられない、命ある植物の何か意思すらも感じられる。
 栗原氏は作品づくりについて「作品に魂をどう込めるかが最も大事」と断言する。彼女が陶芸と出合ったのは、高校生の時。その後、京都精華大学の陶芸専攻でセラミックアートを学び、渡仏。パリではジュエリー学校に通い、さらに作家としての腕と感性を磨いた。レベラションを主催するフランス工芸作家組合(Ateliers d’Art de France)の新人賞に選ばれ、その副賞として2015年にレベラション出展の機会を与えられたことが、今に至るきっかけとなった。以後、レベラションに毎回出展し続けてきた。「レベラションは工芸界ではトップレベルのサロン。いろいろな人に作品を見てもらえ、作家としてどうあるべきかを学べる」と話す。特に栗原氏を勇気づけたのは、陶芸家でフランスの人間国宝のジャン・ジレル氏から意見をもらえたことだった。
 「工芸の枠に捉われず、自由に創作できる点が、フランスの工芸の良いところ。これまでフランスでは工芸よりアートの方が高く評価されてきたが、今は工芸が見直されてきている。でも実際に創作する際に、工芸かアートかどちらに属しているのかを私は問題にしない。素材の土をより深く知り、土だからこそ実現できる作品を突き詰めたい」と栗原氏。主に個人コレクターやギャラリーオーナーらが購入していくと言う。(杉江あこ・デザインジャーナリスト)
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2 weeks ago  ·  

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ファインクラフトが開く新市場と新機軸
〜レベラション2019報告 vol.6

独自の素材とモチーフによる幻想的な刺繍作品

 黒く細い糸で丁寧に刺し込まれた双子の少女の顔や、フクロウ、サル、ライオンの顔。「Sleeping Twins -2-」や「Sleeping Owl」といった作品名のとおり、よく見ると、いずれも静かに目を閉じて眠っている……。さらに鮮やかな黄色や青緑色、金箔のプリザードフラワーのアジサイの花びらが周りに貼り付けられ、幻想的な世界をつくり上げている。刺繍作家、杉浦今日子氏の作品は、ほのぼのとした既存の刺繍作品とは一線を画し、不思議な魅力に溢れていた。レベラションでは1作品につき600〜1200ユーロの値段で展示。主に個人コレクターが購入していくと言う。
 杉浦氏はフランスに住んで10年。元々、東京で刺繍教室の講師や刺繍を生かしたバッグ製作などをしていたが、「一度、東京を離れてみようと思い立ち、夫婦でパリに移り住んだ」と話す。幸いなことに、フランスのモード界では刺繍がブームだったこともあり、パリの刺繍専門アトリエで職を得た。そのアトリエでは、シャネルやクリスチャン・ディオールなど一流ファッションブランドのオートクチュールの刺繍を請け負っていた。こうして杉浦氏は世界トップレベルの刺繍技法を身に付けたうえで、独自の素材やモチーフを探し出し、刺繍作家としての才能を開花させたのである。
 杉浦氏がレベラションへ出展したのは、今回で2回目。レベラションを主催するフランス工芸作家組合(Ateliers d’Art de France)の会員だったことから、出展を勧められた。日本の工芸についてどう感じているかを聞くと、「フランス人アーティストの中には、日本の工芸に影響を受けている人が多い。その高い技術はもっと評価されてもいいのでは」と話す。技術に裏付けされた作品づくりを特徴とする、彼女らしい発言だ。(杉江あこ・デザインジャーナリスト)

作品写真/杉浦岳史
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3 weeks ago  ·  

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ファインクラフトが開く新市場と新機軸
〜レベラション2019報告 vol.5

ガラス工芸作家がアート市場を開く

 本報告のvol.2、vol.3で紹介した石垣焼窯元の金子晴彦氏をはじめ、レベラションには幾人かの日本人作家が出展していた。実は金子氏のように日本から渡航して出展した作家は稀で、多くがフランスに在住する日本人作家だった。今回、紹介するガラス作家の前田恵里氏もその1人である。前田氏がレベラションに出展したのは2回目。ほかの作家と一緒に1ブースを3人でシェアする方法を採った。
 元々、前田氏は東京ガラス工芸研究所で1年間学んだ後、ガラス工芸の技術をより深く学ぶため、欧州ガラス研究・研修センター(Cerfav) でさらに2年間の研修を受けた。 同センターでの研修中にガラス装飾部門のフランス国家職業適性証を取得。現在、クリスタルガラスで知られるフランスのロレーヌ地方ヴァンヌ・ル・シャテルを拠点に作家活動を行っている。
 前田氏が取り組むのは、ガラス工芸の中でもキルンワークである。日本ではガラス工芸というと吹きガラスが主流だが、欧州では電気炉で造形するキルンワークも多く見られる。今回の出品作品は「Extensions︎」「Extensions M」「Extensions E︎」の3シリーズ。いずれも鉱石のような形状をしていて、微妙なグラデーションが美しい色ガラスや、乳白色の線状模様が現れたガラスの表情が目を惹く。「自然の中で感じるエネルギーを表現した」と前田氏は話す。
 レベラションに出展する利点に、米国のクラフトやアート関係者、アラブ首長国連邦や欧州諸国の建築家、インテリアデザイナーらとコンタクトを直接取れる点があると言う。実際の作品購入者は欧州諸国のアートコレクター、建築家やインテリアデザイナーのほか、医師も案外多い。自身の作品を前田氏は「入口はクラフトだが、出口はアート」と説明した。工芸作家としての技術、そして表現力とオリジナリティーがあれば、こうしたアート市場への進出も可能なのである。(杉江あこ・デザインジャーナリスト)
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1 month ago  ·  

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ファインクラフトが開く新市場と新機軸
〜レベラション2019報告 vol.4

ファインクラフト運動と工芸の多様化

「工芸事業者によるアート運動」であるファインクラフト運動は、工芸の多様化を加速させている。
アートやプロダクトとも関連づけた工芸の多様化の歴史については、添付の図「多様化が加速するクラフト」(作成・著作権者:意と匠研究所)を参照してほしい。
 工芸は、アート分野の彫刻や絵画の技術や表現をベースに、暮らしの道具である器などの生産として始まったとされている。長い年月を経て進化・伝統化した工芸(伝統工芸)は、産業革命後の19世紀中頃、量産化を育む基礎技術となり、プロダクト(工業製品)へと分派するとともに、デザインという新たなクリエーティブも生んだ。これは、工業社会の誕生でもあった。
 自らが生んだとも言える工業社会の台頭により、工芸は工業との競合関係に陥り、安価で近代的な暮らしの道具を求める市場の人々から敬遠され始めた。これが、今日まで続く工芸の衰退の端緒と言える。同時にここから、工芸の多様化が始まる。
 特に日本では、20世紀の後半あたりから、工芸は工業・商業分野のデザイナーと手を組み、近代的な暮らしに合った工芸「モダンクラフト」を生んだ。現代の市場特徴を前提とし、ある程度の量産を目指したモダンクラフトの開発は、政府や自治体などの支援を受け、今日も活発に行われており、作り手と使い手の乖離が閉塞感を生んでいる工業社会を見直す契機にもなっている。
 21世紀に入り、ファインクラフト運動が起こると、工芸から新たに2つのジャンルが派生する。その1つが「ファインクラフト」であり、もう1つが高級でハイセンスな工芸資材「ハイクラフト」である(ハイクラフトの誕生はもう少し前と見られる)。レベラションでも、ファインクラフトとハイクラフトの2つが展示品の主流である。
 アートや工芸、プロダクトが、視覚的であれ、体験的であれ、精神的であれ、ある種の「美」を追求するとすれば、伝統工芸やハイクラフト、モダンクラフトは「用の美」を求めている。これに対してプロダクトは、「機能美」を追求する。では、アート運動としてアートに急接近するファインクラフトは、どんな美を追求するべきなのか? まだ、明確な答えはないが、これが用の美や機能美とは違う意味や価値を持つべきことだけは確かである。人間が生きることの本質に迫らなければ、見えてこないのではないか。(下川一哉・デザインプロデューサー、ジャーナリスト、株式会社 意と匠研究所代表)
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2 months ago  ·  

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ファインクラフトが開く新市場と新機軸
〜レベラション2019報告 vol.3

 前回に続き、今回も金子氏の体験談から、レベラションとファインクラフト市場の動向を見てみたい。
 「レベラションには世界中から美術館やギャラリー関係者がたくさん訪れるので、文化レベルが非常に高い場だと感じる。だから作品が売れたどうかよりも、作品をどう見てくれたかの方が気になる」と金子氏は話す。現に第1回レベラションに出品した耀変玳玻天目茶碗は、後に大英博物館に収蔵された。このことで金子氏と石垣焼窯元のブランド力が向上したことは間違いない。また、我々の取材中にも金子氏の下にフランスのギャラリーから連絡が入り、「モロッコ王国の国王が抹茶碗を購入した」という報告があった。さらに同ギャラリーから今年12月の「サロン・デ・ボザール(フランス国民美術協会が主催する約150年の歴史を持つサロン)」期間中に、金子氏の今年のレベラション作品を展示したいという依頼があったと言う。金子氏のファインクラフト市場開拓は進んでいるようだ。
 そんな金子氏に日本の工芸についてどう感じているかを聞くと、「日本は団体戦」と比喩する。「個々人がもっと個性を持って、自由であるべき。伝統工芸はあってもいいと思うが、世界の舞台では日本の新しい工芸が常に求められている。ただ単に伝統というだけでは通用しない。日本から世界へもっと積極的に発信しない限り、時代に取り残されてしまう」と危機感を募らせる。いま、日本でファインクラフト市場を見据え、最前線に立っているのは金子氏なのかもしれない。
 金子氏の挑戦とその成果から我々が学べるのは、次の2点である。第1にファインクラフトに挑み、アート市場から評価されることで、工芸事業者のブランド力向上が図られること。第2にそうした評価やレベラション来場者らとのネットワークを介して、アート市場の開拓が可能ということである。(杉江あこ・デザインジャーナリスト)
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2 months ago  ·  

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ファインクラフトが開く新市場と新機軸
〜レベラション2019報告 vol.2

 日本からのレベラション出展者で、最初に紹介したいのが石垣焼窯元の金子晴彦氏だ。2013年の第1回レベラションに日本から唯一選出された金子氏は、以来ずっと出展し続けてきた“常連”である。彼の経験談には、日本の工芸事業者にとって参考になるファインクラフトのエッセンスが詰まっている。
 金子氏は、元々、レベラション出展より前に「フランスに夢や希望を託して」という理由から、同国の見本市「メゾン&オブジェ」に3回出展した経験を持つ。その際に同様に出展していたフランス人陶芸家らと親交を深め、彼らから様々なアドバイスを受けた。「フランスに何のつてもなく単身でやって来た私を、彼らは心底気にかけてくれた。フランスでモノを売るにはどうすればいいのかなどを示唆してくれた」と振り返る。そうした中で、彼らからレベラションへの出展申請を勧められたのだ。厳しい出展審査を通過したときには「作品を正当に評価してもらえたことが嬉しかった」と金子氏は言う。
 レベラションに出展して何を得られたかを尋ねると、金子氏は「自信」と即答。「メゾン&オブジェは器を売りに、レベラションはコンセプトを売りに行く場」と指摘する。金子氏は自身が暮らす沖縄県石垣島の情景を陶器で表現することを、通年のコンセプトとしている。しかしメゾン&オブジェに出展した際には、あくまで「器」としてしか作品が評価されなかった。「食器だけを発表していても市場や評価に限界がある。よりコンテンポラリーアートの方向に進まなければならないと感じた」と、その後、自らの方向性を探った。今回は「ブルーウェーブ そこにある記憶 Ⅳ」と題し、波をイメージした爽快なインスタレーションを展開。展示ブース2面の壁に陶器の薄い小片を立体的に貼り付け、コンテンポラリーアートの表現を明確に打ち出した。金子氏のファインクラフトは、コンテンポラリーアートへの挑戦として開花しようとしている。(杉江あこ・デザインジャーナリスト)
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2 months ago  ·  

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ファインクラフトが開く新市場と新機軸
〜レベラション2019報告 vol.1

 フランス工芸作家組合(Ateliers d’Art de France)が主催する新たな工芸の展示・商談会「REVELATIONS(レベラション) 2019」が2017年に続いて仏パリで開催された。レベラションは2013年に初めて開催され、隔年開催のため、今年で4回目を迎えた。欧州を中心に勢いを増す新工芸運動「ファインクラフト」の中核イベントとして、世界中の注目を集めている。日本の工芸事業にとっても無視できないイベントに成長しつつある。
 そこで、今回から、レベラション2019やその周辺の動きから見えたファインクラフトの最前線とその価値や課題について、数回に分けてリポートすることにした。日本の工芸事業者やデザイナー、建築家、アーティスト、プロデューサーの方々に未来をつかむヒントになれば幸いである。
 ファインクラフトを一口に言えば、「工芸事業者によるアート運動」。デザイナーと組んでプロダクトに近い商品開発を行う既存の事業とは異なり、狙うのはアート市場だ。素材の持ち味をあくまで生かしながら、アートとして鑑賞に耐える作品を世に問うのである。個人のアートコレクターやギャラリー、自身のクリエーションの一部となるアートを求める建築家やインテリアデザイナーらが主な顧客であり、レベラションの主な来場者も同様である。
 レベラション2019は、今年もパリの中心部に位置するギャラリー「グラン・パレ」で開催された。主催者発表で、出展者数は33カ国から約500組。来場者数は3万7522人(5月23日から26日までの4日間)。2017年は、16カ国380組で、来場者数約4万5000人(5月3日から8日までの6日間)だったので、イベントとしての成長が見られる。次回から、日本からの出展者へのインタビューや、細分化を加速するクラフト市場の分析など、詳細なリポートを始めるので、ご期待ください。(下川一哉・デザインプロデューサー、ジャーナリスト、株式会社 意と匠研究所代表)
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2 months ago  ·  

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LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 2017のバイヤーとメディアに向けた、匠たちによるプレゼンテーションと展示会が1月17日に開催されました。弊社の下川もメンターとして参加(写真の右端)。今回も素敵な作品がたくさん生まれました。 ... See MoreSee Less

2 years ago  ·  

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弊社が関わっている事業のご紹介です。
5月初旬に仏パリへ行く予定のある方はぜひ!

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佐賀の伝統工芸がピースウィンズ・ジャパンの支援で
パリの国際工芸フェア「レベレーション」に初出展

工芸最先端宣言!を謳う「ピースクラフツSAGA」は、5月にパリで開催される国際工芸フェア「レベレーション2017」に出展します。世界のファインクラフトが一堂に集うレベレーションは、2013年から隔年開催されている見本市で、今年で第3回目を迎えます。ファインクラフトとは、優れた技術力や芸術性によって生み出される最高級クラフトのこと。これを絵画などのファインアートと同格に位置付け、市場をリードしている点で、画期的な見本市として注目されています。パリ発の新潮流とも言うべきレベレーションは、まさに佐賀の伝統工芸が新しい一歩を踏み出すのに相応しい場であると考えます。

※ピースクラフツSAGAは、特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパンによる、佐賀の伝統工芸を支援するプロジェクトです。

【REVELATIONS 2017】
会 期:2017年5月3日〜8日 10:00〜20:00(最終日は19:00まで)
会 場:Grand Palais (グランパレ)
    Avenue Winston Churchill 75008, Paris France
主 催:アトリエ・ダール・ド・フランス(フランス工芸作家組合)
キュレーター:アンリ・ジョベ・デュヴァール
目 的:最高級の技術力を要するメティエ・ダール(手仕事の芸術)を応援し、ファインクラフトの市場をリードする
出 展:約400人の作家、17カ国が出展(前回)
来場者:約3万8000人(前回)

●テーマ
このたび、佐賀の伝統工芸のつくり手は、フランス人デザイナーと協働し、ファインクラフト分野に挑戦しました。工芸が持つ現代性を引き出し、新たな表現に果敢に挑んだ作品を、パリの国際工芸フェア「レベレーション」に出品します。
 レベレーションでは、日本に古より伝わる『浦島太郎』の物語をモチーフに、「海」と「時」をテーマとしたブース演出を行います。日本列島を取り巻く海は、自然の宝庫であり、生命の源です。中でも佐賀県は玄界灘と有明海の2つの海に接した豊かな地域。今回のものづくりでは海を天然染料の藍で表現しました。例えば藍で染めた牛革や和紙の素などを積極的に材料に取り入れ、これまでにない表現に挑みました。
 ブース演出のモチーフにした浦島太郎に登場する海底の竜宮城は、異国あるいは異次元空間、別の時間軸にある世界と考えられています。竜宮城から浦島太郎が持ち帰る玉手箱は、叡智あるいは意識とも言えます。玉手箱を開けることによって、浦島太郎は海底と陸上の時の流れの相違を知り、自らが置かれた状況を悟ります。
 失って初めて気づく価値は多くあります。工芸もその1つ。消滅すれば取り返しがつかなくなる手仕事の技術や精神、またつくり手の人生観や哲学を1つひとつの作品に込め、世界の人々に工芸の存在意義と未来のあり方を広く真摯に問いかけます。

●出品作品と出展者
肥前びーどろ/副島硝子工業
佐賀錦/佐賀錦振興協議会
諸富家具/飛鳥工房
諸富家具/レグナテック
弓野人形/江口人形店
名尾手漉和紙/肥前名尾和紙
金工/花鏨
藍染/浅井ローケツ×ホリイ

●デザイナー
Sarah Rousselle/サラ・ルセール
Arthur Leitner/アーサー・ライトナー
Christophe Gaubert/クリストフ・ゴベール

●コーディネーター
Anna Takino /滝野アンナ

●ピースウィンズ・ジャパンとは
ピースウィンズ・ジャパンは、広島県神石高原町に本部を置く、難民支援や災害救援の分野で21年の歴史を持つNGOです。これまでに世界28カ国で活動してきました。ここ数年は、新たな分野として、日本国内の地域活性化を目的とした活動にも力を入れています。2015年11月、ピースウィンズ・ジャパンは佐賀市に国内3カ所目の事務所を開き、活動を始めました。佐賀県とも連携し、国際協力や災害救援の拠点とすることに加え、新たな活動として伝統工芸の振興に取り組んでいます。

特定非営利活動法人(認定NPO)
ピースウィンズ・ジャパン佐賀事務所
〒840-0831 佐賀県佐賀市松原1-3-5 ゼロワン佐賀ビル6階
TEL:0952-20-1607  FAX:0952-20-1608
営業時間:平日9:00~18:00
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2 years ago  ·  

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本日、朝日新聞、読売新聞、日経新聞などの全国紙ならびに地方紙で、下川がサポートメンバーを務める「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」の広告記事が載りました。ここに活動の様子が詳細に記されています。よろしければ、お手持ちの新聞をご覧ください。(以下は朝日新聞) ... See MoreSee Less

2 years ago  ·  

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株式会社意と匠研究所さんがカバー写真を変更しました。 ... See MoreSee Less

3 years ago  ·  

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ただいまシンガポールにて「日本のデザイン2014@シンガポール」が開催中です。弊社も展示品審査と図録作りに協力いたしました。今月、シンガポールへ出張や旅行の予定がある方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。
www.jetro.go.jp/news/releases/20140828467-news
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5 years ago  ·  

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当社の下川一哉が多くのプロジェクトにかかわっている佐賀県有田焼400年事業のムービーが完成し、公開されました。タイトルは「EPISODE 1」。有田焼のこれまでの歴史や製法、有田の風土となった産業の今昔を映像化しました。制作は、チームラボ。下川も、コピーライティングほかで少しお手伝いしました。一度ご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=N9CXcRS1fmc ... See MoreSee Less

5 years ago  ·  

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意と匠研究所は「いとしょうけんきゅうじょ」と読みます。意と匠は「いとたくみ」ではありません。が、残念ながら名刺を渡すと、9割方の人が「いとたくみ」と読まれるんですね。
なぜ「いとしょう」なのか。それは意と匠の「と」を外すと「意匠(いしょう)」。そう、デザインという意味。デザイン研究所というわけです。
「デザイン」を日本語に訳すのは難しいですね。中国語では「設計」と書くくらい、設計とも訳せるし、一昔前は「図案」とも訳していました。でも、私たちは「意匠」という言葉を選びました。
実はロゴの下にひっそりと英訳を忍ばせています。「Ideas & Crafts Lab」。つまり意はIdeas、匠はCraftsと訳しました。デザインに必要なのは、アイデア(案)とそれを形にするクラフト(技術)であると考えるからです。
中には、デザインは「愛」であるとおっしゃる人もいますし、本当に適する日本語は、もしかして人それぞれにあるのかもしれませんが。
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5 years ago  ·  

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皆様 コメントならびにいいねをいただき、ありがとうございます。下川一哉個人のフェイスブックとともに、意と匠研究所のフェイスブックもよろしくお願いします。 ... See MoreSee Less

5 years ago  ·  

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