意と匠研究所

フィアットカフェがMIJPと連携し改装開業

2014年5月13日

フィアット クライスラージャパンは、5月8日、東京・北青山のショールーム兼カフェ・レストラン「FIAT CAFFÉ(フィアットカフェ)」をリニューアルオープンした。リニューアルのコンセプトは「The Italian Caffé-Made in Japan」。

フィアット クライスラージャパンは、リニューアルのパートナーにNPOメイド・イン・ジャパン・プロジェクト(MIJP)を選定。同NPOのヒューマンリソースやネットワークを活用し、短期間でのリニューアルを実現するとともに、再開業後の展示イベントなどでも協力を求める考えだ。

「イタリアも日本も、モノ作り、工芸、職人技を大切にする国。フィアットの文化とMIJPのコンテンツを融合することで、このカフェから新しいカーライフスタイルを発信できる」(フィアット クライスラージャパンのティツィアナ・アランプレセ・マーケティング本部長)と期待する。

フィアットカフェのリニューアルで家具や什器のデザインを担当した村澤一晃・MIJP副代表理事/クリエイター部会長はリニューアルの作業に関し、「短い期間でも丁寧に仕事をする日本のモノ作りや職人の技を理解してもらえた。フィアットカフェに対して、和のテーストを押し付けるのではなく、使い手を思いやった仕上げや使い勝手の良さなど、日本ならではの作り手の気持ちを表現することができた」と手応えを語った。

フィアット クライスラージャパンとMIJPは今後、フィアットカフェで共同イベントを開催する予定。日本の伝統工芸品を取り入れた季節ごとのカーライフを提案するほか、伝統工芸の技術とデザインで開発したフィアット車向けのオリジナルパーツにも取り組む考え。フィアット クライスラージャパンは一連の取り組みをフィアットカフェの集客とフィアット車のブランディングに生かす。一方のMIJPは、日本の伝統工芸産業の可能性を広げる取り組みとして位置付ける。(下川一哉/意と匠研究所代表)

L1020923

●リニューアルしたフィアットカフェの1階。家具や什器をMIJPが提供

L1020920

●改装したフィアットカフェの2階。モダンテーストの日本製家具を採用。カラーリングは、イタリア人デザイナーが担当

意と匠研究所

CLOSE