意と匠研究所

年別アーカイブ: 2019年

2019.9.9
vol.11 美とは何か? 美の用を考えよう!

レベラション2019報告を通じて、意と匠研究所はファインクラフトとは何かを考え続けた。連載当初では、「工芸事業者によるアート(芸術)運動」と位置付けたが、ここに至って、「工芸事業者による美術運動」と位置付けたい。 それは […]

2019.8.31
vol.10 伝統的な結城紬を世界のインテリア市場に

日本からのレベラション出展者で最後にご紹介するのは、茨城県結城市の結城紬の産地問屋、奧順である。奥順のブースでは、同社デザイン室で生産とPRを担当する奥澤裕子氏が商談を行っていた。出品作は、フランス人テキスタイルデザイナ […]

2019.8.25
vol.9 フランスの田舎で触発された出来事をガラス作品に

「人類は最初に何を作ったのか。私は“角(カド)”だと思っている。そんな文明の起源にインスピレーションを受けて製作した」と話す、吹きガラスアーティストの岡本暁史氏。その名も「文明」シリーズのガラス作品は、非常にエネルギッシ […]

2019.8.17
vol.8 ファインクラフトが導く3つの効果

「工芸事業者によるアート運動」であるファインクラフト運動は、日本の工芸事業者に期待と新たな可能性をもたらそうとしている。今回、これらを「工芸事業者がファインクラフトに取り組むことで期待できる効果」としてまとめてみた。期待 […]

2019.8.12
vol.7 ポップでグロテスクな南国の果物!?

まるで南国の果物を思わせる「花⇄果実」シリーズと、壁掛けの丸い物体「ボタニカルファイヤーワークス」シリーズ。セラミックアーティストの栗原香織がレベラションで発表した2つのシリーズ作品は、いずれもカラフルで、ポップで、かわ […]

2019.8.6
vol.6 金箔や花びらを用いた幻想的な刺繍作品

黒く細い糸で丁寧に刺し込まれた双子の少女の顔や、フクロウ、サル、ライオンの顔。「Sleeping Twins -2-」や「Sleeping Owl」といった作品名のとおり、よく見ると、いずれも静かに目を閉じて眠っている… […]

2019.7.16
vol.5 キルンワークで独特の表情を生み出す

本報告のvol.2、vol.3で紹介した石垣焼窯元の金子晴彦氏をはじめ、レベラションには幾人かの日本人作家が出展していた。実は金子氏のように日本から渡航して出展した作家は稀で、多くがフランスに在住する日本人作家だった。今 […]

2019.7.5
vol.4 20世紀後半から加速する工芸の多様化

「工芸事業者によるアート運動」であるファインクラフト運動は、工芸の多様化を加速させている。アートやプロダクトとも関連づけた工芸の多様化の歴史については、添付の図「多様化が加速するクラフト」(作成:意と匠研究所)を参照して […]

2019.6.30
vol.3 耀変玳玻天目茶碗が大英博物館収蔵品に

前回に続き、今回も金子氏の体験談から、レベラションとファインクラフト市場の動向を見てみたい。「レベラションには世界中から美術館やギャラリー関係者がたくさん訪れるので、文化レベルが非常に高い場だと感じる。だから作品が売れた […]

2019.6.20
vol.2 沖縄県石垣島の情景をコンテンポラリーアートに

日本からのレベラション出展者で、最初に紹介したいのが石垣焼窯元の金子晴彦氏だ。2013年の第1回レベラションに日本から唯一選出された金子氏は、以来ずっと出展し続けてきた“常連”である。彼の経験談には、日本の工芸事業者にと […]

2019.6.10
vol.1 欧州を中心に勢いを増すファインクラフト運動

フランス工芸作家組合(Ateliers d’Art de France)が主催する新たな工芸の展示・商談会「REVELATIONS(レベラション) 2019」が2017年に続いて仏パリで開催された。レベラションは2013 […]

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